満月の下の狼
罪悪感
滉side
滉「先生っ!美月は!?」
春洸の手術が終わったと聞いて倒れた美月。
それから、数時間後先生が手術室から出てきた。
「命に別状はないです。あの出血量で意識はあったのは驚きですね。」
涼太「よかっ…た。」
ホッと俺達は安堵の息を吐いた。
が、
「ですが、いつ目覚めるか分からない状況です。」
は………?
涼太「どういうことだ?」
涼太の低い声が静かな病院の廊下に響いた。
「命に別状はないと伝えましたが、
それは目が覚めた場合の時です。
このまま一生、目覚めないことも…」