満月の下の狼

涼太「死んでねーよ。」

涼太がそう一言言うと、春洸の顔はぱあっと明るくなった。
だけど、次の一言でその明るい顔は一瞬でなくなった。

涼太「ただ、一生目覚めない可能性もある。」

春洸「はっ?なんだよそれ!撃たれたからか!?撃たれたせいで、美月が!?」

滉「落ち着け春洸。」

俺がそう言うけど、春洸は全く落ち着かない。

春洸「俺のせいで、美月は…。俺を庇ったから…?」

朔夜「違う。」

春洸「じゃぁ、なんでっ!!!」
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