さよなら苺飴
どうせならもっと好きだといえば良かった
キスもハグももっと求めればよかったのにね
君の体温を全身で覚えられて
忘れられないくらいに我儘でいれば良かったのかも
まるでいちご飴みたいな恋愛だった
口に含んだ時は甘ったるくて嫌なのに
溶けると寂しくなってもう一粒食べたくなる
そんな恋愛だったのかもね
「ねえ、離れないでね」
そう言えたら
もう少し一緒に入れたのかな
カーテンを閉じて私は強く目を閉じた
目を閉じた