さよなら苺飴




きっとこれからも君の事を僕は忘れない


僕は本が大好きだ
もし、人生がひとつの本だったとして
神様の図書館に一人一人の僕らにとっての人生が収納されていて

僕の人生も一冊の本になるなら

君と過ごした時間は
僕の人生の0.01%くらいの時間数しかにならだろうけど



僕の人生にとっては
大きな出来事で
きっと一章丸々使うほどの出来事だ


きっと君にそんなことを言ったら馬鹿だと笑うだろう


〝まだ若いんだから、もっと素敵なことが起こる、こんな出来事が一章丸々なんて、君の人生薄っぺらくなってしまうよ〟



そう
笑って


〝これからだよ、少年〟


そうしてやったりな顔で

おばさんみたいな事を言うんだろうな



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