先輩、ちょっと待って下さい!
生徒会長、竜也先輩はクールでいつも近寄るなオーラを出している。
我の道を行くタイプで、少しでも自分が思っていることと違うと気に入らないらしい。
特に私は、先輩から嫌われているのか、よく怒られるし、仕事をやたら振られる。
「おい、花子」
来た……。
これは、生徒会室ではお決まりの台詞。
「はい……」
「この資料、誤字脱字だらけだ。早急にやり直せ」
顔色変えず、パソコンの画面を見たまま、右手で資料だけを渡してくる竜也先輩。
「はいっ!すみません……」
急いで、資料を確認し、訂正する。
あ~あ。またやっちゃった。