先輩、ちょっと待って下さい!



図書館へ行くと、竜也先輩がいた。



竜也先輩が私に気付くと、手招きした。



「遅い、花子」



「ごめんなさい……」



「まあいい。ここに過去の生徒会会議の資料があるから議題内容をピックアップしてくれ」



「はい」



竜也先輩と二人きりでか……やだな。



パラパラと資料を捲りながら、メモを書いていく。



「…………」



もちろん無言だ。




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