先輩、ちょっと待って下さい!
無言でやること、一時間。
「あ、そのページ」
資料を捲っていると、竜也先輩が後ろから声をかけてきた。
座っている私の後ろに、竜也先輩立っていた。
そのまま近付いてきて上から私が開いたページを見てきた。
すると、竜也先輩は両手を私を挟んで置いてきたので、何だか挟み込まれてる状態。
「どれどれ……」
竜也先輩の顔が私の真横に来て思わずドキッとした。
何かまるで後ろから抱き締められてるような感じ……。
何だこれ……。
「あ、あのっ、見ます?私どきますよ」
声が少し震えてしまった。
「いい、このままで」
この状態私が嫌なんです!