先輩、ちょっと待って下さい!



「花子」



先輩が今までで、一番近い距離で吐息混じりに私の耳元で囁いた。



私は思わず、ビクッとしてしまう。



「ひゃ!」



私の反応に竜也先輩は笑った。



「耳、弱いんだな」



顔から火が出そうなほど、熱くて仕方ない。


先輩がやっと、どくと私は安心した。



「はぁ、、、」



本当に消えてしまいたい。



変な声出してしまった。



あぁ、恥ずかしすぎて泣きそうだ。




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