先輩、ちょっと待って下さい!
「そろそろ戻るぞ」
「はい」
生徒会室へ戻ると、竜也先輩が入っただけで空気がピシャッと変わる。
皆、黙々と真剣な顔で仕事をしていた。
「おい、武山。ここ、全部やり直し」
「はい、すみません…」
「川口、各部活の部長から資料集め昨日までのはずだが?今すぐ集めてこい」
「は、はい!!」
出ました、鬼の生徒会長。
昨日の爽やかな笑顔は幻だったかのように、鬼のように怖い顔してる。
皆も、ビクビクしてるのが分かる。