先輩、ちょっと待って下さい!
吉川先生の登場に少し、安心する。
「吉川先生……」
「藤堂頑張りすぎて、体壊すなよー?」
吉川先生は、そう言って私の肩を揉んできた。
出た、吉川先生のおさわり!
本人は悪気はないんだろうけど、ボディータッチが多いんだよなぁ。
「吉川先生、こんにちは」
「お、生徒会長じゃないか!うちの藤堂花子が世話になってるなぁ」
吉川先生は相変わらず私の肩に手を乗せたまま。
触るなって思いながらも、我慢するしかない。