先輩、ちょっと待って下さい!
「あいつ、いつもあんな感じか?」
竜也先輩が、自分の髪をグシャッとしながら聞いてきた。
「吉川先生ですか?」
「ああ」
髪の毛をグシャッとしてるせいか、余計に怒ってるように見える。
「そうですね。ボディータッチが多いのは前々からで……」
「チッ」
吉川先生に、対して怒っているっぽい?
「竜也先輩?」
「花子も、嫌な時は嫌って言え。お前が何も言わないから奴は調子のるんだ」
先輩が、私を真っ直ぐみてきた。