先輩、ちょっと待って下さい!
「花子のことばっか見てるもん!いつも!」
「えっ!嘘だ」
「熱い目差しで見てるよ」
そう言われれば、先輩とよく目が合うような。
でも、それは、私が仕事してるか監視しているんだと思う。
私は先輩にとって、問題児だから。
「もう、なっちゃんはすぐそーやって…竜也先輩なんて、私とは別世界なんだから!」
「でも、お似合いじゃーん」
ニヤニヤするなっちゃんの腕に軽くパンチする。
「ごめんごめん、花子は私の彼女にしてあげるよ!」
なっちゃんはそう言って、私の頭をポンポンする。
お調子者なんだから!まったく!