先輩、ちょっと待って下さい!
第3章 ずるい先輩
竜也先輩の強引な告白から、3日が経った。
私は生徒会室に行くのがすごく憂鬱だった。
今日は、生徒会室に行かなければいけない日。
なっちゃんにも言えず、一人でずっと考え込んでいた。
生徒会を辞めよう。
もう、竜也先輩と一緒に生徒会やっていくのが怖い。
まだあの時の先輩が、頭に残っている。
別人だった…
先輩、本当に私のことが好きかのような、表情をしていたから…。
からかってるに決まってるよね…
でも、あの時の表情は嘘をついているようには見えなくて。
まさか、本気で私のことを…
いや、そんなわけない。