先輩、ちょっと待って下さい!



生徒会室の扉の前で私は立ち止まる。



入るのが怖い。



中々入れず、私は扉とにらめっこをしていた。



「何してる」



すぐ後ろに竜也先輩がいた。



私は驚いて、思わず後ずさりする。



「入れよ」



「あ、はい…」



先輩は、いつものようなクールな表情をしていた。



あれ、いつも通り…



こないだのは夢だったの?



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