恋に落ちるなら君がいい
思い出に恋をして
慧と初めてあったのは17歳の夏の終わり。
雑誌を買うために立ち寄った、コンビニの前でたむろしていた不良グループの中に慧はいた。
(絡んで来た金髪の男の子が今は更生して真面目な野嶋君)
野嶋君を止めてくれたのが
慧だった。
お互いに一目惚れ。
タイプだったんだ。
「あの時は恐い思いをさせてごめんね」って
思い出すたびによく謝ってくれてたな…。
慧と恋に落ちるまでに時間なんてかからなかった。
一瞬で燃え上がる恋だった。
そう
彼の事を何も知らなくても…
知らないことが気にならないくらい
ただ
慧がそばにいてくれれば
側にいることができたら
それだけで幸せだった。
それ以上の幸せなんて考えられなかった。