恋に落ちるなら君がいい
夫婦の条件
「一応、確認だけど。橘澪さんだよね?」
「はい!」
社長の自家用車に乗るなり、彼は幾つかの質問をしてきた。
「これから婚姻届けをだしに行くけど印鑑は?」
「念のためにと思って用意してあります」
私が制服のポケットから実印を取り出して彼に見せると、彼は安心したように微笑んだ。
「夫婦になるに対して幾つかの条件があるんだけど。それを守ってもらいたい。」
「分かりました。」
話しは予想通りにスムーズに進む。
彼の出した条件は以下の通りだ。