恋に落ちるなら君がいい
「俺たち、気が合うみたいだね」
「はい‼じゃなきゃ。あんな結婚相手の募集に応募なんかしませんよ?」
「だな。きっと君にもそれなりの理由があるんだけど、お互いそういう面倒なことにわざわざ踏み込むのは絶対に無しだ。」
「そうですね。お互い、適当な所で結婚…幸せの形が同じだっただけですもの。」
私が頷き笑うと、彼はそっと私の髪を撫でた。
「話しが思ったよりもスムーズに済んで楽だ。
やることがあるから出発するか?」
「はい!お願いします。」
淡々と、役所に婚姻届けをだしに行って
窓口のおじさまに「おめでとうございます」と言われた時にはお互い、顔を見合わせて笑ってしまった。