恋に落ちるなら君がいい
それでも知りたいと願ってしまったら
慧はどんな反応するかな?
「澪、俺たちこうしてまた会い始めたけれど…
この密会に終わりが来る時があるのかな?」
なんとなく
切なそうな表情を浮かべる慧に
私は頷く事も否定することもできなかった。
終わりが来る時。
それはきっと
終わらせなきゃいけない時。
なんだと思うから…。
「澪は…どうしたい?と思ってる?」
「私は…」
正直、分からなかった。
会いたい
慧のそばにいたい。
あの頃と同じように願うのに
あの頃と違って、歳を重ねた私は
あの頃よりは少しだけ
冷静に考える事ができているから。
また
昔のように
全てを捨てて慧のもとへと行ける?
それがYESでもNOでも…
全てを捨てなきゃいけないのは
慧も…同じでしょ?
慧にそれができる?