恋に落ちるなら君がいい


「砂月さん、待たせてすまない。」

真昼間、仕事の途中だったのだろうか、彼は予定より少し遅れてきたけれど少しだけ息がきれているので、できるだけ早く来てくれたのだと感じて30分も待ったけど「私も今来たんです」と伝えた。


「先日はゴルフに誘ってくれたのにすまない。」

座るなり謝罪してくる。

雰囲気的に少し横柄な方かと思っていたけれど私の勘違いのようだわ。


「いいえ、お仕事ですもの仕方がないですわ。

それで…。

会ってすぐですけど、私を呼び出した用件はなんでしょう…?」


どんな話でも

私は動揺なんかしない。


だって私は時期社長の妻。

慧一の…妻だから。



聞くと彼は「雑談だが…」と話しをきりだした。



雑談…。


本当にそうかしら。

雑談にしてはわざわざ1対1で仕事の合間に会あう必要があるのかしら…?



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