恋に落ちるなら君がいい
「少し…女性の意見を聞きたくてね。
俺たち夫婦はまだ籍をいれてから日が浅い。
結婚生活でいえばあなた方のほうが先輩だ。」
「私達もあまり変わらないですよ。楓さん達は…恋愛結婚かしら?」
ブラックの珈琲をすすりながら
少しからかい気味に聞くと
彼は少し困ったように笑った。
「一応…そんな感じです。砂月さん夫婦は…?
その…慧一君はあれだけ大企業の跡取りだ。結婚に至るまでは大変だったんじゃないかと。」
「そうね。色々あったわ…。
けど、私達は親の決めたフィアンセだったけど、私は恋愛結婚したつもりよ?」
そう…
私はね。