恋に落ちるなら君がいい



カフェを出てすぐに、近くで待機させていた自分の車に乗り込むと


私専用の運転手は静かに車を走らせた。




水無月楓。


見透かしたような目で私を見ていた。


私は


慧一と似たあの瞳が恐い。


私の心の奥底に

揺さぶりをかけてくるような瞳…。




震える肩を両手で抱きしめた。



「楓さん…あなたはシッカリ自分の奥様を鎖で繋いでてくれればいい。


それで

何もかもが安泰なんだから…。」





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