恋に落ちるなら君がいい




高みの見物といくか…


腹を割って彼女と協力するか…。








「結婚した者勝ちか…


心も無い。」



他人の事をとやかく言える立場じゃないが


鼻で笑ってしまう。





きっと彼女は

愛を知らない。



それは彼女が悪いわけでもなんでもないだろう…。


そうさせたのは

周囲だ。


きっとそう…


そんな彼女を救えるのも

あの男だけ。



大企業の一人息子。というだけで


人を惹きつけるようなオーラなど備えているようには見えない。


彼にあって

俺にないもの。


それが一体なんなのか…。



どうしたら理解る?


あの男になれば

澪は

俺に振り向いてくれるのか…?



理想は清らかな愛…か。


でもきっとそうはいかない。


そうはいかせてくれない。



俺の愛した女性は


一癖あるんだって…


出会った当初には知ってたはず…。


それなら

その一癖も

全て受け入れよう。


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