恋に落ちるなら君がいい



誰かが苦しむばかりの想いなら


どこかで断ち切らなくてはならない。


そう

仕掛けられた罠にみすみすかかるうな事はしてはいけない。


自分を傷つけるだけだから。




「俺が君を守るから。」



そう。


君が俺を選ばなくても

守ってあげる。

永遠に触れる事が叶わなくなったとしても

君の顔が見れなくなっても


遠く離れたとしても

俺がきっと

守ってあげる。


「それが俺の愛し方だから。

最初から愛の無い結婚に始まりなんかなかったのかもしれないけれど





夫婦を解消しよう?

君を自由にしてあげる。」


「えっ…?」


大粒の涙を落としていた瞳がまん丸くなって

俺を見つめた。


「だけど

俺は意地悪だから…

別れるにも条件があるよ。」



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