恋に落ちるなら君がいい



「君が…

どんなに酷い人間だったとしても。

君がどんなに俺を傷つけたとしても…


呆れたりなんかしない。

嫌いになんかならない。

嫌いになれたら

よっぽど楽だろうかと思うけど…


どんな君でも

知りたい

受け止めたい。

そう思ったよ。」


細く小さい体は

思いきり抱きしめると音をたてて壊れてしまいそうなほど


弱々しい。


そう

嫌いになれたら


こんなに苦しい思いをしなくて済んだに違いない。



呆れる事ができるなら


きっとこんなに好きにはなってない。



きっと

これからも


君が好き。


あいつを忘れられない君が好き。


好きだから

無理に忘れさせたいなんて思わない。


結婚した者勝ちなんて思わない。



契約は

契約書がある限り


いつだって破棄できる。


契約で縛れない物もある。


それは



相手の心。



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