恋に落ちるなら君がいい



「楓さんの話しが本当ならどういう事だよっっ‼」







俺の出した紙切れをめぐって

砂月と慧一が睨み合う。




こうなることは予想していた。


こうするために


この10日


探偵を使って調べさせていたんだ。




これから先


君の未来に幸せがあって欲しいから。


もう二度と


君の幸せを誰かに


邪魔させないために。


守るって


言っただろ…?


澪。



隣に座る彼女が目の前で繰り広げられる修羅場を前に


硬直していた。


ピクリとも微動だにしない彼女の背中を撫でると


ゆっくり


こちらを振り返る。


その瞳が


震えていた。




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