恋に落ちるなら君がいい
訳が分からなくて
頭の中がぐちゃぐちゃで
真っ白で
何も考えられなくて
何も考えずに
気がついたら
澪をあの場から奪って
2人の秘密基地へと連れ去った。
部屋に入るなり灯りも付けずに
何度も彼女にキスをした。
どこまで走っていたのかさえ分からない。
どこで車をひろったかも覚えていない。
きれた息が溶け合って
ようやく
彼女が俺の腕の中にいる。
そんな実感が湧いた。
ついさっきまで一緒にいたとも思えないほど
長い夜を飛び越えて
ようやく彼女に触れることができたような
そんな気分だった。