恋に落ちるなら君がいい




こんな私のために。



守ると言った言葉を


彼は守ってくれていた。


慧と一緒に逃げ出した瞬間さえ


彼は


私を

逃げだす私を許してくれた。







彼と


ちゃんと終わらせない限り




前に進めない。



進みたくない。




「絶対にもう二度と離さない。

今度こそ…

俺が澪を守るから

…このまま俺についてきて?」





必死な慧の表情に

どうしていいのか分からなくなる。




大切な事が伝わらない…。



そう


あたし達2人はいつも



大切な事から逃げていた。




昔も今も


私たちはただ


大切な事から逃げているだけなんだ…。



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