恋に落ちるなら君がいい



でも、それはただの俺のわがままだ…。




俺もまだ


砂月と何も終わらせてない。


澪はあのアパートを出る日

俺に言ったんだ。


「逃げるんじゃなくて

大切な事と向き合おう?

大切なことを一つずつ掬い上げて

それでも一緒にいたいと思った時

逃げるんじゃなくて…

全部終わらせて


今度は綺麗な状態で

スタートしたい。」



澪の言いたい事は分かる。

けど

久しぶりに本音をさらけだして向き合った澪は

なんとなくあいつと似て

生真面目になってるような気がする…。


確かに俺はあいつみたいなカッコいい事はできないかもしれない。


けれど、俺は俺なりに澪のことを考えていた。





でも…


終わらせるとなると砂月と顔を合わせなきゃいけない。


正直


それが1番嫌だ。



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