恋に落ちるなら君がいい



純粋に慧の言葉を

疑わずに信じれていたあの頃と…

違ってきちゃってるんだ…。


それがどうしてなのか


ずっと


自分自身に問い続けていた。


ハッキリした答えはまだ見つかってないけれど…


「私…慧と一緒にいたいのに

不安なんだ。

恐いんだ。

好きなのに

そんな気持ちがあって

自分が分からなくなるんだ…」


いつもそう

慧に愛してると言われるたびに


抱きしめてくれるたびに


あの夜


大切な大切な宝物を失った夜が


瞼の裏に蘇る。


医者に言われた言葉を思い出す。


「残念ですが…

赤ちゃんはのほうは…」


耳から離れない言葉。



「慧を責めたいわけじゃないっ!

けれど

慧は…

この私の気持ちと

一緒にずっと向き合ってくれる…?」



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