恋に落ちるなら君がいい
そして
私と慧は
あのアパートに
2人の家に帰ることにした。
そう
2人の後悔を
お互いの後悔を
解放するために…。
愛し合っていた2人が引き離されても
繋がっていた想い。
それは
後悔。
私や赤ちゃんを守りきることのできなかった慧の後悔と
本当に慧が帰ってくるその日まで、弱い自分から逃げ出した
私の後悔。
思い出せば出すほど
後悔は雪のように積もって大きな山を作りあげていく。
さよならも言えずに無理やり引き裂かれた愛は
後悔という形に変わって
それを愛情と錯覚させていた。
だから
2人で終わらせる事にした。
終わらせなきゃいけなかった。
この
後悔という名前の愛を。