恋に落ちるなら君がいい
「澪っ‼あんたあの結婚相手の募集に返事をだしたって本当っ⁉」
噂を聞きつけた同僚の美和が血相を変えて飛んできた。
「あっ、美和ちゃんもお昼ー?一緒に食べよ?」
「うん‼
じゃなくて‼
どうなの⁈」
「だしたよ?」
真っ青な美和に呑気な返事を返しながら
持参の弁当を口にする。
「あんた、何考えてるの⁉」
「ん?いや、別に?」
「…誰かも分からない相手と本当に結婚することになったらどうするの?」
「結婚するよ?」
「本気⁉」
「うん‼」
シーチキンマヨが美味しいのもあって、思いきり笑顔で返すと、美和は向こう先のテーブルにいる私たちの上司に視線をやった。
「あんな油ギッシュかもしれないんだよっ‼」
その言い方はひどいな。
言いたいことは分かるけどね?
でも
「結婚するよ?」
「なんで?」
「したいから」