恋に落ちるなら君がいい
シャワーからあがると
醤油の良い香りが鼻をくすぐった。
「夕飯、何を作ってるの?」
「すいません。今日は簡単にお鍋にしたんです。」
それならガッツリ食べる必要もなさそうだな…。
ソファーに腰を下ろし
サイドテーブルに置いていた読みかけの小説を手にとっても
なかなか
頭に入らない。
そもそも
他人と生活すること事態が始めてなんだ。
自分の空間を他人がちょろちょろしていると、いちいち気になるものなんだな…。
世の中の既婚者の気持ちが理解し難い…。