恋に落ちるなら君がいい



相手がどんな相手だろうと構わない。


あんな風に募集するくらいだ。

名無しのごんたさんが本気なら…


きっと…。







翌朝

出勤するなり「ふふっ」と笑顔が溢れてしまった。


澪のロッカーにセロハンテープで留められたラブレター。



名無しのごんたさんからの返事に違いない。


でもね…


「ここ、女子更衣室だよ?ごんたさん、よくここに入ってこれたね」


「返事がきたみたいだよ」

周りの女性社員の好奇な視線の的になりながら


慎重に、ラブレターの封を開けた。


中に入っていたのは便箋一枚。




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