恋に落ちるなら君がいい



「楓君、君にうちの息子を紹介する。

私も段々老いぼれてきたからな、いつでも息子に会社を宅せるようにあいつには今勉強してもらってるんだ。

楓君もその歳で会社を成長させてる。同じ年代の先輩として、うちの息子に手ほどきしてやってくれ。」


「私なんかでよろしければ」

久しぶりに声がかかったかと思ったら…。

彼は国内では老若男女知らない者のいない大手企業の4代目だ。


その息子か…。


うまく親しくなれば我が社にも大きなメリットになるに違いない。




「慧一、入れ」


彼がドアの向こうに声をかけると、静かに社長室の扉がひらいた。


ドアを開けて入ってきたのは自分よりも少し若い


社長になるには青すぎる青年のように思える。


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