恋に落ちるなら君がいい
大きく見開かれた彼女の瞳。
時間が止まってしまったかのように感じた。
俺の言葉に澪が驚くのも無理はない。
俺自身、自分の言葉に驚いている。
でも
それは
偽りのない気持ちだった。
父に抱いていた気持ちに似ているようで似ていない。
不思議な感覚。
側にて欲しい。
俺を見て欲しい。
そして…
澪に感じるのは
誰にも渡したくない。という独占欲。
こんな気持ちを抱くのは
初めてだった。