本当は誰よりも ー 黒崎隼人 ー
ーーーしばらくしてーーー
「また別れたの?」
「またって・・・」
今日もまた、あの二人はヒソヒソと就業中にも関わらず話をし始めた内容に一瞬目線が二人の方に行きかけ慌ててパソコンの画面に戻すが、その他全神経が集中する。
また、別れたのか・・
だけど、何故別れたばかり橘は、あんなにも平然なのだろう?
昨夜泣き腫らしたわけでもなさそうだし、落ち込んでいるわけでもなさそうだ。
付き合いだした時もそうだった。
淡々と橘は同期の西本に報告をしている。
もしかして、橘はーーーー