強い女
「おい、今日飯行くんだろ?
何か食べたいものあるか。」
大福の粉を丁寧に落として丸ごと口に放り込んだ司を二度見しながら平野が尋ねた
司はどや顔をしてから、
反撃されないように粉をティッシュに包んで捨て、頭をひねる
食べたいもの…ねぇ
「焼き肉?」
「……言うと思った。お前の辞書には遠慮って言葉はないのか?」
「別に奢ってもらうつもり無いですから。」
コイツに借りなんて作りたくない
対抗心剥き出しで顔をしかめると平野も顔をしかめた
「…上司には奢られとくもんだろ可愛げの無い」
…はぁ?
「可愛げ求めてたんですね、意外です。他あたって下さい。」
「あーはいはい、今日は俺が奢る。異論は認めない。」
「は!?何勝手に決めてるんですか?そんなの…っ」
お断り!
と睨もうとして司は振り向いた
「悔しかったら、俺より上に行ってみろ」
不敵な顔に思わず心臓が竦む
しばらく睨み合い…司はため息をついた
「…分かりました。ご馳走になります。」
「さっさと着替えろ」
イラッ…
「言われなくても着替えます!」
司は音を立てて扉を閉めた
何か食べたいものあるか。」
大福の粉を丁寧に落として丸ごと口に放り込んだ司を二度見しながら平野が尋ねた
司はどや顔をしてから、
反撃されないように粉をティッシュに包んで捨て、頭をひねる
食べたいもの…ねぇ
「焼き肉?」
「……言うと思った。お前の辞書には遠慮って言葉はないのか?」
「別に奢ってもらうつもり無いですから。」
コイツに借りなんて作りたくない
対抗心剥き出しで顔をしかめると平野も顔をしかめた
「…上司には奢られとくもんだろ可愛げの無い」
…はぁ?
「可愛げ求めてたんですね、意外です。他あたって下さい。」
「あーはいはい、今日は俺が奢る。異論は認めない。」
「は!?何勝手に決めてるんですか?そんなの…っ」
お断り!
と睨もうとして司は振り向いた
「悔しかったら、俺より上に行ってみろ」
不敵な顔に思わず心臓が竦む
しばらく睨み合い…司はため息をついた
「…分かりました。ご馳走になります。」
「さっさと着替えろ」
イラッ…
「言われなくても着替えます!」
司は音を立てて扉を閉めた