セピア‐ため息の行方
「了解!」


  気づけば辺りにコーヒーメーカーからコポコポと豆をひく音と共に、芳ばしいコーヒーの香りが漂ってきた。


「さあ!出来たわよ」
  と言って蛍子は四人分のコーヒーに洋菓子を添えたワゴンを押して来た。


「まあ良い香りだ事」
  と李がそのコーヒーの芳(かぐわ)しい香りを嗅いだ。
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