セピア‐ため息の行方
「じゃ行って来ますね」


「はい。ではくれぐれも気をつけて行ってらっしゃい!」
  と言って蛍子は李を笑顔で送り出した。


  そして蛍子が花梨と峻甫の元へ戻って
「お部屋の中でじっとしてても退屈でしょう?今から外出しましょうか?」
  と提案すると


「はい。壺田さんは一度も街中を見てないから蛍子さんのガイドで一緒にお散歩したら、良いと思います」


「そうね。じゃ壺田さんどうしますか?」
  と花梨の意見を受けて蛍子は峻甫に聞いた。
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