セピア‐ため息の行方
「さあ、ココのアーケイドを抜けたら街中に入るわよ。って言うか花梨ちゃんは李と歩いた事があったのよね?」
  と蛍子がそう聞いてきたので


「はい。最初は街全体がとっても不思議な感じだったので驚きました」


「えっ?!そんなに変わっているの?」


「まっ、歩いてからのお楽しみって事で。さあ!急ぎましょ!」
  と言うと蛍子は先頭に立ってやや速足で歩を進めた。
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