セピア‐ため息の行方

　　それに今はこの通りまだ意識を取り戻さないままだけれど必ず近いうちに意識を取り戻すから心配をする事はないって事も念を押して下さったの。だから悲観なんかする事は何一つないのよ。だからね胡桃ちゃんも安心をしていて良いのよ」
　　と改めて花梨が寝ているベッドを見やりながら有莉禾は言った。


「お茶がとっても美味しいです。ありがとうございます」
　　と胡桃が言うと


「胡桃ちゃん私達もね、朝此処へ駆けつけた時はホントに気が動転をしてしまって大変だったのよ。でも時間が経過する毎に花梨はきっと助かるって段々に思えるようになってきたの。手術後の担当医のお話でも手術は無事に成功したとおっしゃって頂けたしね。それに今はこの通りまだ意識を取り戻さないままだけれど必ず近いうちに意識を取り戻すから心配をする事はないって事も念を押して下さったの。だから悲観なんかする事は何一つないのよ。だからね胡桃ちゃんも安心をしていて良いのよ」
　　と改めて花梨が寝ているベッドを見やりながら有莉禾は言った。