セピア‐ため息の行方
「割りと病院に近くて便利そうですね」
  と啓太は安心をしたような感じで言った。


  胡桃は1階にあるフロントでサインを済まして部屋の鍵を受け取るり、丁度1階に下りて来たエレベーターに早速啓太と共に飛び乗った。


「お部屋は此処の5階なの」
  と胡桃が言うとエレベーターはたちまち5階に到着した。


  だから胡桃はエレベーターから降りると
「中に入ってコーヒーでも飲んでゆく?自販の缶コーヒーで良ければだけれど」
  と啓太に声をかけた。
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