セピア‐ため息の行方
「えー!?だったら私がいくら未希ちゃんの事を思って泣いても、未希ちゃんに会いたいと願っても寿命を全うするまでは実際に、こうして未希ちゃんと逢う事は、不可能だったんだ」


「まあね」


「えっ?!って事は私はシワシワな顔と体になってからしか、未希ちゃんと会えなかったんだ?」


「残念ながらその通りよ」
  と未稀は笑った。


「うっへー。だったら今現在の若い私のまま未稀ちゃんに逢えて、正解だわ」
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