セピア‐ため息の行方
　　予定時間になると皆がお店に倒着しそれぞれ好きなテーブル席に着いた。ちなみに大きめの丸テーブルなので後で２人が参加したとしても、十分全員座れるので問題なかった。そして予定時間になるとテーブル席が埋った。


　　尚、真っ先にお店に着いた花梨と李は珍しく今日は洋服を着ていた。でもって２人共レトロっぽい感じのカチッとしたフラノのテーラードスーツだった。ちなみに李はアイビーのパンツスーツで花梨はシアンのスカートスーツである。


　　さてサプライズ前のメンバーが揃ったのでウェーターが素早くテーブル席を回って、銘々のグラスにビールを注いでくれた。でもってそのウェーターが持っているビール瓶のラベルに即反応したのは、ややお酒に詳しそうな峻甫だった。


「あれ？！そのラベルって大正時代の復刻版ですよね？！」
　と驚いて峻甫がウェーターに聞いた。
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