セピア‐ため息の行方
「李さん私マジで此処が気に入りました。なんかこうして着物を着て、のんびりとした雰囲気の中にいると心が不思議と落ち着くし、またとっても気持ちが安らぎますし……」
  と花梨は素直な感想を言った。


「そう。それは良かったわ。花梨ちゃん私もあなたに会えてとっても嬉しかった。ちなみにまたこうして私達がこの世界でスピリチァルガイドとして、花梨ちゃんとこれから一緒に同じ道を歩んで行ける事に対しても私は嬉しいし、あなたが私の孫娘である事を誇りに思うわ」


「ありがとうございます。李さんにそう言って頂けて、とっても光栄です」


  その花梨の言葉に少しはにかみながら李は
「ではこれからも蛍子さんと雛子ちゃんそれから峻甫さんや恭さんそして愛さんと共に頑張りましょうね」
  と言って微笑んだ。


「はい。これからも宜しくお願いします」
  と言うと花梨はちょこんと頭を下げた。
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