セピア‐ため息の行方
「ちなみにスピリチァルの世界は奥が深いのでこれからまだまだ勉強をして身に付けなければならない事が沢山あるの。だから今回は一時帰還するだけなのよ。って言うかこれからはこっちと現世とを自由に行き来が出来るの。でもってあなたと雛子ちゃんは定期的にこっちに来て、ガイドスピリットになる為のスピリチァル学を更に究めて貰うって事になるのよ。それはキチンと承知していてね」
と李はややしんみりとした面持ちで言った。
「はい。解りました。短い間でしたけれど沢山の思い出とスピリチァルに関するさまざまな知識を頂けた事を感謝致します。そしてこれからもふつつかなこんな私ですがどうか宜しくお願い致します」
と言って花梨は慎重に言葉を選びながら丁寧に李にお礼の言葉を言うと、銀色に輝くそのカードを胸ポケットに大切にそっと仕舞った。
「じゃこれで一時的にお別れだけれど次回のスピリチァルの講義の時は此方(こちら)から知らせるからそのつもりでいてね」
と李は言うと小さな扉を開けた。
「その階段をゆっくりと歩いて行けば元いた現世へと辿り着けるはずよ。階段の途中で急に下に落下する感覚があるかも知れないけれど恐がる事はないわ。ちゃんとあなたが入院しているベッドの上に着地出来るはずだから。じゃ花梨ちゃんまた会う日までさよなら。家族の皆に宜しくね!」
そう言うと李は花梨の背中をそっと押して扉を閉めた。
と李はややしんみりとした面持ちで言った。
「はい。解りました。短い間でしたけれど沢山の思い出とスピリチァルに関するさまざまな知識を頂けた事を感謝致します。そしてこれからもふつつかなこんな私ですがどうか宜しくお願い致します」
と言って花梨は慎重に言葉を選びながら丁寧に李にお礼の言葉を言うと、銀色に輝くそのカードを胸ポケットに大切にそっと仕舞った。
「じゃこれで一時的にお別れだけれど次回のスピリチァルの講義の時は此方(こちら)から知らせるからそのつもりでいてね」
と李は言うと小さな扉を開けた。
「その階段をゆっくりと歩いて行けば元いた現世へと辿り着けるはずよ。階段の途中で急に下に落下する感覚があるかも知れないけれど恐がる事はないわ。ちゃんとあなたが入院しているベッドの上に着地出来るはずだから。じゃ花梨ちゃんまた会う日までさよなら。家族の皆に宜しくね!」
そう言うと李は花梨の背中をそっと押して扉を閉めた。