セピア‐ため息の行方
その頃の花梨はとってもおしゃまでしかも好奇心が旺盛で何でも知りたがる時期だったから、仏壇に小さな位牌があったのを見つけた花梨はそれを不思議に思い、その位牌を手に取り曾おじいちゃんの目の前まで持って行って『これなあに?』と無邪気に聞いたのだ。
その時に曾おじいちゃんは『生まれてすぐに死んでしまった花梨のお母さんの妹だった莉李花と言う人の位牌だよ』と花梨に丁寧に説明をしてくれた。でもその頃の花梨はまだ小さかったから、その意味が解らずにただ『ふーん?』って言っただけだった気がする。
もしかしてその莉李花さんもこの世界にいるのだろうか?いや待てよ。莉李花さんが死んだのは生まれたての赤ちゃんだった訳だから、う~んもし莉李花さんに出会えたとしても私には見分けがつかないか。などと取り留めのない事を花梨は考えていた。
その時に曾おじいちゃんは『生まれてすぐに死んでしまった花梨のお母さんの妹だった莉李花と言う人の位牌だよ』と花梨に丁寧に説明をしてくれた。でもその頃の花梨はまだ小さかったから、その意味が解らずにただ『ふーん?』って言っただけだった気がする。
もしかしてその莉李花さんもこの世界にいるのだろうか?いや待てよ。莉李花さんが死んだのは生まれたての赤ちゃんだった訳だから、う~んもし莉李花さんに出会えたとしても私には見分けがつかないか。などと取り留めのない事を花梨は考えていた。