好きだからサヨナラ


「ほんと、ごめんなさい!」

「いいよいいよ。もとから汚れてたしね」

頭を下げた同級生を、その女子は笑って許した。

それでも半泣きで謝り続ける同級生に、女子は少し困った顔を見せた。

「うーん。
あ、それならさ、コーヒー1杯無料にしてよ。それでチャラにしよ」

文化祭委員だった俺はその提案を受け入れた。


俺はこの女子の器の大きさと笑顔に感服した。

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