Rain
「美雨ー!?どーしたのぉー!?ずっと休んでたから心配してたんだよぉー?体調でも悪かったのぉー?大丈夫ぅー?」

「大丈夫だよ!ありがとう!」

「あ、何だ。本当に体調悪かったんだ。ただのサボりかと思ってたよ」

愛実に感謝の言葉を述べる私に冷めた口調で言うサヤカ


いつも通りの光景

でも、今日は決めている事がある

愛実達と向き合う

私は、そう強く決心すると、真剣な目で、昨日のテレビの話で盛り上がる愛実達を見据えて言った

「…ねぇ、今日、放課後話あるんだけど良いかな?」

私がそう言うと愛実達は不思議そうに言う

「?いいよぉ?彩とサヤカも大丈夫だよね?」

「彩も別に大丈夫だよー」

「てか、そんな事、わざわざ言わなくても毎日、放課後集まってんじゃん」

そう不審そうに言うサヤカに私は苦笑いで返した

…確かにその通りだ

でも今回は話が話だから

だから、つい、こんな事を言ってしまった




その後、すぐに教室に先生が入ってきたので、この話はそこで終わる事となった


そして、先生が来ても、三沢が来る事は無かった―――…
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