Rain
…壱成さんは明るい

……でも多分、本当は誰よりも周りを見てて、誰よりも大人で、そして、誰よりも優しい

そんな気がした





「ここだよ!」

壱成さんは、学校から少し歩いて辿り着いた、店の周りが蔦で囲われていて小さなログハウスみたいな隠れ家的な喫茶店を指差して言った

「ここさー、マスターも超良い人で、俺や雪も学生時代はいっつも相談に乗ってもらったもんだよー。
俺は今も家近いし、よく来るけどね」

そんな会話をしながら、喫茶店に近付いて行った時、喫茶店の窓から信じられない光景が見えてきた

「…先生……?」
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